まだ引っ張ってます、新撰組。

おっかしいなぁ、イタリア行って帰ってきたってのに、まだ新撰組かよ……


えーと、漫画リスト続きは黒鉄ヒロシの『新選組』(PHP文庫)。新選組 (PHP文庫)
さすが“漫画家”(漢字表記っぽい)、絵の描き方やらコマの進め方やらが、今まで読んできたマンガとは違う――沖田が美形じゃないし(笑)。
すごい厚み(本文582P)で、池田屋から副長・土方(この呼び方、どうも何だか……)の死までを追ってます。
うん、面白かったよ。史実好きな人には、他のマンガ(『風光る』とか『月明星稀』とか)より面白く読めるんじゃないかな。つーか、キャラ把握が! 鬼とか総司とか、そうねー、そうですよねー、すんません(←?)ってカンジに笑えます。やや生ぬるく。


異色と云うべきか、もりやまつる『疾風迅雷』(小学館ビックコミックス 全五巻)。疾風迅雷 1 (ビッグコミックス)
近藤さん、鬼、総司、原田さんの四人が、池田屋直前でいきなりタイムスリップ! 現代日本で大暴れ、と云うお話。
原田さんが(美男だったはずなんですが)×ブで泣ける、けど、話自体は面白かったですよ!
この方の絵、基本的に怖い顔なので、美男の鬼ですら悪役系――しかし、発想とかは面白かったです。
ただ、(以下、ネタバレにつき反転)近藤さんは、将軍とか云う器ではないので、その辺がちょっと嘘くさい落ちになってるかも。まだ、慶喜くん担ぎ直してどうこうの方が、個人的には腑に落ちた、つーか、近藤さん将軍には担ぎたくねー!(反転終り)


小説は、結局定番攻めなんですが、買って良かったと思った本が一冊――『新撰組興亡録』(角川文庫)。新選組興亡録 (角川文庫)
元々、これと『烈士伝』は、司馬遼太郎の短編を読むために買った(『烈士伝』は、池波正太郎の『色』も入ってたしね)んですが、こっちに収録されてた草森紳一氏の『歳三の写真』が良かったので。
結構好きずきあると思いますが、出だし3頁目の鬼の述懐が、それっぽくてよかったですよ。あと、写真技師の田本さんとのやりとりとか。未読の方は、この短編(いや、分類的には中篇か)だけでも読まれると宜しいかと。


そうして、新撰組ブームに伴って、なぜか勝海舟もマイブーム。勝さん好きだ!
子母澤寛の小説で勝さんに目覚めたくち(しかも、どちらかと云えば勝父=小吉さん贔屓)なので、読み返したいなぁ、と思っていたら――
ありゃ、こないだまで『おとこ鷹』も『父子鷹』も店頭にあったような気がしてたのに! 新潮の『勝海舟』しかないのかよ! しかもこれ、全6巻だし! と云う事態で、ちょっと呆然。
しかも歴史の専門書も、勝さん関連少ないんだ――何でだよ!
仕方がないので、講談社学術文庫の『氷川清話』『海舟語録』を買いました。本当は、『勝海舟日記』も読みたいのですが、既に版切の巻もあり、見たいところ(ぶっちゃけて云えば、慶応四年四月四日あたり)がちょうど版切の巻だったらやだなーと思って、手が出せません。
まぁ、勝手に妄想してますよ。もう、それでいい。つーか、これ以上本を増やさないようにしないと……!


と云った舌の根も乾かぬうちに、明日あたり、花田一三六の『戦塵外史』の続き(つーか)を買っちゃうんだよね、きっと……
仕方ない、だって、未収録短編が載るって聞いたら、ねぇ……そりゃあ買うよ、ねぇ…………