冲方の新刊が出たので。

カオスレギオン03』――これ結構好きなんだけど、これがあの『マルドゥック』書いた冲方かよ、と思う部分も多々あるお話だよな。いや、好きですが。
今回、ちょいと話がわかりにくく。『02』のなんか涙しちゃうノリがインパクトあった(Jr.小説で泣けるとは思わなかったもんな)だけに、今回はやや難しかったかも。面白かったけどね。
とりあえず、二人の敵を1冊で書くのは難しかったんじゃないかと。あと、本当に7月に『04』出るのかな? 出たら嬉しいけど。

そしてまた漫画。
槇村さとる『Do Da Dancin'!』8巻目。
やっぱ好きだなぁ、この人。私は『白のファルーカ』からの読者なのですが、力があるよね、お話に! 鯛ちゃんの心の揺れに共感してみたり、三上の格好よさにうっとりしてみたり。容子さんもいいよね――ケンも。現実に傍にいたら、きっと自分が情けなくて苦しいとは思うんだけど。お話なら、素直にパワーを貰えて、嬉しい。
今回印象に残ったのは、コンテストの審査員の元バレリーナ(多分)の科白。「心の目でながめていると見えてくる――何かしら強い精神性 姿かたちからたちのぼってくる薫りのようなもの 舞台人としての華のようなもの……(後略)」――そう、あるよね、ダンサーや役者だけじゃなく、絵や文章や、一切合財の表現芸術(芸術じゃなくてもいいけど)に。華のある表現――上手下手とはあんまり関係のない“華”が、表現する上でのイノチなんだなと思います。
……って、こんなの総帥室で書けって感じですね(苦笑)。

そうだ!
6月の電撃の新刊で、高瀬美恵の「東都幻沫録」の続き? が出るっぽい――これ、WH(講談社)で2巻まで出てたんですよね。好きだったんだけど、何か立ち消えになっちゃって、同人誌で一冊出て――どうなったのかなぁと思ってたら、出るんだ! しかも電撃!
イラストも変わるっぽいし、どうなるのかなぁ。
とりあえず、待て6/10、って感じで。ああ、楽しみ〜♪