何かもう。

いろいろヘタレ。
明日発売の(←オイ!)『ユリイカ』に、佐藤亜紀(『バルタザールの遍歴』の)の批評が載ってて、それでブルー。
どんな内容かは明日の『ユリイカ』読んでくださいって感じですが。日本ファンタジー大賞の話だったんですが。

あとね、駒崎優の『バンダル・アード・ケナード』二巻が、面白くなくはなかったんだけど、何か駄目で。「プロなんだろ!」といつものように思うけど、あたしはそこからは遠いところにいるんだよなと思うと、すごくブルーになります。
いや、書けないから批評できないという意味ではなく。単にあの位置を越えてもっと先まで行きたいのに、こんなとこにいるよ自分、っていうヘタレ。何かもう、鋼連載とかもっと巧く書けよ! と思います。いやもう、イマイチですね、アレ。もっとアクション入れろよとか、もっと戦争らしいこと書けよとか、突っこみどころ盛りだくさん。
こんなこと、ここで書くなって感じですか。そうですね……

で、駒崎優ですが。
今回、出だし何時の話かわからず。当然時間軸に沿って書いてるんだと思ってたら、一巻の前日譚が九割近くを占めるという、なんだそりゃな構成でした。つか、それくらいなら、一巻目でこの辺の話振っとけよ! 真剣に、シャリース(だっけ)が隊と合流してからの話だと思って最後の方まで読んで、過去篇の最後の最後で「これって前日譚かよ!」ってのは、読み手に対して不親切極まりなし。本人があとがきで書いているとおり、「隊員たちの口から語られるだけのエピソード」なんだから、もっと短くして、シャリースとヴァルベイドの会話の中に織り込むとかで進めた方が、混乱しなくて良かった。
マドゥ=アリのエピソードとかは、再会後とかに織り込んだりね。
まぁ、仕方がないのかな、WH出身(しかも最近の)だし――話が甘いとは聞いてたけど、話だけじゃなくて構成も甘いね。
正直、これもN川氏(が担当らしい)のミスリードだと思う。ちゃんと編集の仕事してんのか? 他所のレーベルに較べて(ライトノベルズ系でだぞ!)作家に対して甘々だなぁと、毎度思います。これで¥900-は高いよなぁ。
やっぱ今は、ちゃんとした話が多いのは、電撃と早川JAしかないのかねぇ……