何と云うかさ……

都心と都下の格差を見た気分。いや、配本の日付の話ですが。
電撃文庫、今回とても待ってた本が出るので、6/9に近所の本屋駆けずり回って探したのですが。……都下は10日発売らしい、ラインナップどおり。
ちなみに、新宿では8日の午後には店頭に出ていたはずだ、9日付の送品で伝票にタイトルが載ってたからな。これは別にうち(某大手K書店)だけでなく、新宿は大概そうで、S原もF屋もY下もS堂も、新宿じゃないけどLブロもJクもそうなはず。電撃は発売協定がないので、入荷してすぐ売れちゃうんだよね。協定のあるもの(角川とか講談社とか文春とか、新潮は発売予定日より遅れるから、協定どころじゃない)は一斉発売だけど。
だから、協定のないものって、発売予定日までに届きゃいいや的なカンジが――ありそうだよな、版元も、取次も。雑誌とコミックは、一応全国一斉発売らしいけど。
……何か、都心の本屋のほうが恵まれてるよな、いろんな意味で。

それはともかく、感想文。
『東都幻沫録 蒼虚の都〈上〉』――やっぱこの話好きだー! しかし、シリーズ全部(同人誌も含め)読んでる私なんぞはいいが、そうでなきゃ結構苦しいかもね、この話。個人的には、イラストは前の人のほうが好みだけど、今の人が駄目だって訳じゃないや。
しかし、高瀬さんの話って、最近とみに“死者の再生”とかの色が濃くなってきたなぁと思います。『ユーフォリオン』の時も思ったんだけど。なんか、高瀬さん自身が、生と死のあわいで佇んでいるような――考えすぎかなぁ。
だけど、普通の人よりは〈死〉に近いところにいるような気がする。『アルーマ』とかもそうだったよなぁ。死と、死者の再生(よみがえり)……現実の端っこが融けて、そのまま冥界に滲んでいくような、リアリティ。
向こう側に落ちないでくれよと思います。
ともかく、来月の下巻が楽しみ。

もう一冊は『Hyper Hybrid Organization 00-01』高畑京一郎
しまった、カッコいいよ! いや、01-01〜01-03まではちゃんと読んでたのですが、そうじゃなくて番外編がこんなにカッコいいとは――不覚! やられましたよ。
いや、でもこの人、『クリスクロス』でハマったんですけど、やっぱ上手いですね。ジュニア小説じゃないと思う(それは高瀬さんもだけど)けど、つか、こういうのが読みたいのよ私!!!!! っていう。
電撃の凄いところって、こういう、普通ならジュニアには分類されにくい小説を平気で出すところだよなと思います。
くそぅ、本編もそうだが、番外編の続きも楽しみだよ!

とりあえず、興味があったら読んでみてくださいな。
『東都幻沫録』は、運がよければ講談社WH版も残ってると思うので、それから通して読んで欲しいです。
あああ、ホントにこの人たちの小説好きだわ、私……