QUI! LA! LA!

これで「きらら」と読ませる小学館――すげぇなぁ。
ともかく「きらら」です、小学館の無料配布雑誌(領価\200-って書いてあるけどな)。セカチュー(どう聞いてもポケモン)の片山恭一嶽本野ばら、クラフト・エヴィング商会の吉田篤弘などの名前が並んでます。
これの中に、「小普連」というコーナーがあるのですが。多分「小説普及連盟」の略かと思われ。趣旨に賛同する書店員(バイト含む)なら、誰でも参加できるらしいのですが。
その趣旨というのが、
 1. 月に一度は酒を我慢して小説を2冊買う
 2. 接客以外で「一日一冊一薦め」
 3. 公共の場での読書はカバー(書皮と云いますね)を外して
 4. 面白くない本にあっても批判しない
 5. 面白ければ少なくとも3人に語り、売れなくても優しく見守る
……って、ゼッタイ無理だから! 特に5!
いや、百歩譲って4(あたしにはこれは無理だが)を達成したとしても、5は無理! だって売れないものは返品しなきゃ、次の本の場所がないよ! それに、本屋が面白いと思う本は、(Teens系を除いて)売れるものがほとんどだし!
大体、酒を削ってじゃなく、酒と小説は、お菓子が別腹なくらい、別会計なんだよ! わかってねぇなぁ……
とりあえず、今回の座談会を読みながら、「これどこの本屋&取次だろ……」と真剣に考えたのは内緒のハナシで。

そういえば、週刊新潮読んだら、柳美里の『8月の果て』が褒めちぎってあって、呆然としました。私、新聞掲載時(朝日の夕刊だった)全部読んでましたが、正直、ちっとも面白くなかったんだけど。
連載打ち切られて、新潮で続き書いたらしいから、そのせいかな。単行本は新潮からだし、新潮と福田和也(も褒めてた)このひと好きだしね。
しかし、あれはエンタメとしては失格だが、純文としてもどうなんでしょうか。何か、全内容の60%くらいは切ってよし! って気がするのですが。内容がではなく、文章が。
柳美里は恨めしいひとっぽいですが、同じ恨めしいなら、白洲正子くらい背筋の伸びてる方が、断然いいと思いましたです。
つか、ナルシーだよね、著者近影とか見るとさ……私は好きません。ウザいんだよね……