げは。

『復活の地』が完結したと思ったら――よもや地震を呼んだ小説でもあるまいが……
ともかく、はやく復旧作業に入れる環境になってほしいと思います。せめて余震が収まりますように!

夜想』vol.2が発売。特集はDOLL。恋月姫とかSDとか天野可淡とか与偶とか吉田明とか四谷シモンとか、のインタビューとか写真とか。あ、井桁裕子ってこのひと、人形見たことあるかも? ギャラリーの場所と時期考えると――最初の個展かぁ。
球体間接人形が死体っぽいのは、その間接故だという(だけじゃないけど)斉藤環のエッセイも面白かった。
実は、球体間接人形は欲しいのですが、但し、仁のような、Unknownのような、両性、乃至は中性(無性)の人形がいいなーと思うと、ちょっと難しい――あ、あたしの書いてる仁&Unknownですが。ちょっと魔性。でも、顔がなかなか好みのがなく――恋月姫じゃやわらかすぎるし、可淡ドールじゃ暗すぎる。与偶のが一番近いかな――近い、か?
カンタンなのはSDでしょうが、SDは可愛すぎて好きじゃないし。作る――って、あの雰囲気が自分に作れれば……(汗)
門馬は昔、人形作ってたよな……

そしてうっかり『サブカルチャー文学論』(大塚英志 朝日新聞社)を現金買い(高い!)。あと4章で読了――しかし、石原慎太郎とか大江健三郎とか、三島(由紀夫ね)とかの章ばかりが残ってます。
どうもこの人の評論を読んでると、江藤淳の評論も読まなきゃならないような気分になってくる――筑摩から、『江藤淳コレクション』(福田和也/編)が出てるけど――面白いかなぁ。
ともかく、このひと(大塚)がイマイチ村上龍を評価してないのがわかった。そのヘンは江藤や福田和也(『作家の値打ち』)と同じなんだなぁと思って面白かったですね。私は、両村上&ばなな、どれも読んでないので、「へぇ」って感じですが。
うん、これは評論家の仕事だった。多分、よっぽど評論を面白いと思って読む人じゃないと、これは難しいだろうなぁ(出てくる作品は、実はほぼメジャー系なので、「ああ、アレ」とは思いやすいけど)。リアリティの話とか、寓話と仮想現実の話とか、逆に対象になった小説を読んでないほうがよくわかるかもしれない――ただし、そうなると、机上の空論チックになっていく可能性も大きくなるわけですが。
私的には非常に面白いのですが、さて。
あと4章、問題の(文学界での連載中止の原因になった)石原慎太郎論は、どんなかなー。つか、永江朗も驚いてたんだけど、そんなにスゴイの?