鋼錬小説第4巻。

30日発売とか云って、今日出てたので。
以下、猛毒発言につき、要注意。

う〜ん、井上真ってひと、やっぱりこういう他愛のない話のほうが向いてるよなぁと思ったのは、『飛べない天使』ノベライズ(買ってません)との比較からかなぁ。
今回のは、まぁ楽しく読めました――「ロイの休日」(タイトル捻れ)だけですが。
「遠い空の下で」(このタイトルもなぁ……)の方は、エドの幼馴染のピット(糊みたい、とか思うのは私だけ?)とかのキャラがあまりにも薄く、話も軽い(軽くないはずなんだけどなぁ)ノリだったので、イマイチ割を食った感が――まぁこの人、基本的にオリキャラとか弱々なんで(酷!)、こういう、オリキャラが半分くらい引っ張ってくような話は厳しいんだろうなぁ。「ロイ〜」も、ヒューズ&少佐がいたから、その分地盤がしっかりして(小説の描写等に頼らなくていい部分が多いので)見えて、それで上げ底されてる部分はあると思うし……
つか、はっきり云ってしまえば、巧くはないんだよね、原作のキャラに乗っかってるだけで。だから、『飛べない天使』なんか買う気がしないんだよね、それくらいならゲーム買ったほうがましだよ(注:私、鋼のゲームは『ドリームカーニバル』しか持ってません)と思っちゃう。
勿論、それはそれでニーズがあるんだろうけど、どうなのかなぁ、キャラクター小説(大塚英志が自嘲気味に云っていた、グッズと等価消費の、という意味での)以上の扱いはされてないんじゃないのかなぁ。
まぁ、読者の想像力の妄想の邪魔をしない、という意味では、いい“キャラクター小説”なのかも知れないのですが、しかしそれって、本来的な小説というカテゴリの中ではどうなんだろう。つか、どうですか、普通の鋼錬ファンのひと的に、あれって読んで面白いの? 私的には、日参している両手くらいある鋼錬サイトの小説の方が、お金も払わなくていいし、面白いし、全然いいと思うんだけどなぁ。よく出来てるとこも結構あるし。
確かに、オフィシャルは必要だとは思うけどね、ただ、あんまり原作のカラーを薄められちゃうと、ちょっと辛いよなぁとは思うのです。
まぁ、巧いひとが書くと、その人いろに染まっちゃうから、それよりはいい、という営業的判断なんだろうけどね。

ちなみに。
私がゲームのノベライズ(ロードスとかみたいなリプレイのノベライズではなく)で面白い話を書くと思った作家さんは、
高瀬美恵 愛沢匡 後池田真也(あやふや……Devil May Cry書いた人) 榊京介(確か……ガンパレ書いてる人) 吉村夜(辛うじて……メガテンを富士見で書いてる人)
以上です。

あああ、毒吐いてるなぁ……

※ 追記。
今回の買いは、あとがきの荒川氏のラフ!
18歳エド(多分)と生17歳アル+ウィンリィって――うわー、アルが!! アルが超↑イケてますよ! うわーこれはおいしいなぁ。この見た目であの性格(やや黒)かぁ……いいなぁ。
どうでもいいけど、ウィンリィとお似合いだ(笑)。エド――「マフィア?」のコメントのとおり。カッコよすぎ。つか攻だよな(爆)。
今回は、これだけでも買え! ってカンジでひとつ。