やっと読了。

早売りを買った(←おい!)のに……
今回の本は、大塚英志戦後民主主義リハビリテーション』(角川文庫)。戦後民主主義のリハビリテーション―論壇でぼくは何を語ったか (角川文庫)帯に「サヨク」って書いてある。大塚英志サヨクだったんだ、へぇ。
と、もう帯からして「なんだかもう」(対大塚コメントではありません、念のため)な感じなのは、最近の世の趨勢に、段々政治的発言をするのが馬鹿馬鹿しくなってきてるからだろうなぁと思わずにはいられないのですが。
サイト日記を読み返してみると、過去の自分、結構政治がらみの日記書いてるんだよね。まぁ、この(はてなに移ってからはそうでもないか?)読書日記でも、多少はそういう部分はありますけど――ブログは、そういうとこ、怖いですからね、オープンな分だけ。
あたくしですか? あたくし「サヨク」分類みたいですよ。最近は「護憲」と云えば「サヨク」なんだって。朝日は極左だそうですが、あたしの語彙の中では、極左ってよど号事件の犯人とか、浅間山荘事件のひとたちとか、革マル派だとかそんなイメージだったんだけど――現行憲法を維持しろって云うと、左翼になるのか、へぇ。普通はそれって「保守」って云うんじゃないのか。へぇ。
それはともかく、ここのところのNHKvs朝日の構図も、もうかなりアレな気分だったのですが、コメント書かなかったのは、身内に朝日の人間がいるせいもあるけど、安倍晋三とか中川ナントカ(下の名前覚えてない)とかのコメントのアレっぷりと、それをバックアップするようなNHKのコメントが、ああもうな感じだったからです。ごめん、やっぱあたし、汚職疑惑の渦中にあっても、安倍とか中川より橋龍の方が好きだ。巧く説明できないけれど、同じタカ派でも、厭味がきつくても、底の浅いあの連中よりはましだと思っちゃう。すごい少数派なんだけど(泣)。


それはともかく(本当に)。
戦後民主主義リハビリテーション』(長いな、オイ)、600頁超は、さしものあたくし(コバルト系一冊30分)も読了に三日かかりましたよ。
結構、実は他の文庫に入ってたなぁっていう論考もあったのですが(「プチ禁忌」の話とか)、全体的に興味深く読めました。
つぅか、うん、今の評論家で、期待しちゃうのは大塚だけかも知んない。宮台がキモチワルイひとになっちゃってるって云うのは、前にも(『新現実』の感想で)書いたけど、どうも“論壇”というところには、そういう類の魑魅魍魎が跋扈しているらしい――つぅか、8チャンとかの政治番組とか見てると、むかついてむかついて仕方がありません。2ちゃんでもないってのに!(爆) 大塚が書いているとおり(だから思ったわけではないのですが)、改憲論者は、何であんなに「押し付けられた憲法」とかって発言を平気でするのかね? その直後に「日米同盟の重要性が……」とか云って、お追従街道まっしぐらだし。つうか君ら、その憲法押し付けてきたのもアメリカよ? それで、未だにへこへこしながら「自分たちの手で憲法を」ってさ――阿呆じゃねぇのと思いますわよねぇ、タケムラケンイチ氏?

そればかりではないのですが、うん、わりと大塚って、私と危機意識の方向性が似てるので、読んでて安心なんだろうなとは思います。
なんか、最近のマスメディアの言説とか、そこに出てくる市民の発言とかが、身もふたもなく独善的なので厭な気分です。
つうか、みなさん、最近周囲に配慮とかってあんましないですよね。うちの店頭でみる客だって、ロクな奴いませんよ。「あんたひとりのための店員じゃないんだぜ」とよく思うのですが、にも関わらず、どんなに混んでて電話が鳴りっぱだろうが、その手のお客は要求をとおすよなと思います。あと、若い連中(学生とか!)でも、1ミリたりとも動かねぇしな。まぁいいや、これは愚痴だし。

とりあえず、ここまでで上げます。眠いんだよ……