また空いてますか……

最近、あんま本を読んでないからなぁ……
つか、古い本は読み返してる(処分期間なので、その前にね……)のですが、新しい本は買ってないし。

と云いつつ、本日は一冊買ってしまいました。『子どものトラウマ』西澤哲、講談社現代新書(昔の装丁の方が好きだったなぁ……)。子どものトラウマ (講談社現代新書)
実はこれ、ネタ本として買った(いえ、あの、DQ8のキャラ考察に……)のですが、自分のあれこれに引っかかって、ちょっと笑えました。
トラウマって、やっぱ再体験して過去にしていくんだなぁ、って云うか、やっちゃうんだやっぱ、って云うか。私は、割と意図的に再体験→解放→再統合の過程を繰り返してる方だとは思うのですが、表現すると云うことの有効性と云うのは、確かにあるんだなぁと――逆に云うと、乖離的な逃避行動は、やっぱりあんまり良い逃避方法とは云いがたいんだね、とも思いましたよ(なぁ、門馬?)。
“忘却する”ということは、体験が過去のものにならずに、生の状態で転がっていると云うことなので、いつまでも体験が風化せずに、痛みを伴い続けることになるんだよね。思い返して、再体験して、過去だと認識する手続きを繰り返していけば、まぁ大概のことは、耐えられるレベルまで落としていけるんだろうと思います(それでも、こないだは結構キたけどね)。
まぁ実際、かなりの年月が過ぎても、痛みを伴わないなんてことはないんでしょうけど、それでも、苦痛を緩和させるすべはあるんだよ、という意味で、トラウマ持ちの皆さんには読んでいただきたい一冊です。

あと、関連で読み返して、やっぱり面白い宮城音弥『性格』岩波新書性格 (岩波新書 青版 390)
こっちは、純粋に性格形成における、器質的な要素の話や、親子関係のあれこれ、性格判断の様々な方法などが書いてあって面白いのですが。確かこれ、今重版未定・注文不可だったような……
まぁ、宮城先生(この方、まだ生きてたっけ?)の本はまだ流通してますので、そっちを読んでも面白いかと思われます。いわゆるヨーロッパ学派(クレッチマーの流れ)なので、フロイトユングとはちょっと違って、その辺がまた面白いのではないかと。

そうそう、もうひとつ面白かった本。
『ニッポンの職業・しごと全ガイド2006』自由国民社ニッポンの職業・しごと全ガイド (2006) (自由国民ガイド版―自由国民キャリアSERIES)
本当に、職業リストとでも云うべき本(つかムック)なのですが、何が面白いって、職業の種類にバニガとか修験者とか旅芸人とかが入ってたりする! あと、その職業に対するひとことコメントが面白くて、たとえばアナウンサーには「とりわけ女子アナには熱狂的なファンが」とか書いてあったり。漫画家は「それだけで食べていくには要覚悟」、小説家は「売れていない人がかなりいるので注意」とか。
その辺見ていくだけでも、すっげ楽しいです。
もちろん、真剣にその職を目指す人向けに、専門学校のリストや必要な学歴・資格、現在の情勢、業界団体の連絡先までばっちり掲載。転職を考えている人にもお勧めです。

って、また長ッ!!
あああ、斉藤岬『ひなたの狼』(バーズコミック 幻冬舎)の感想も書きたかったけど、また今度〜。