吸収期なので、

うっかり中公Cノベの翻訳ものなど買ってみる。今まで発行された中(っても3冊目ですが)ではマシっぽそうだったので。

『闇の守り手 1 ナイトランナー Ⅰ』リン・フルエリン(浜名那奈/訳)。闇の守り手1 - ナイトランナー I (C・NOVELSファンタジア)
……すみません、私、すっげ点辛いですか。つかこの本(話と云うよりは、本)、訳とイラストがつらい――つかさ、悪いんだけど、この翻訳シリーズ、イラストレーターの選択おかしいよね! この話なら、もうちょっと正統派のイラストレーター(漫画系でなく)起用した方が、雰囲気に合ったんじゃないのかなぁ。いえ、敵方(らしい)のマーダス卿とヴァグール・アシュナジの顔は好きだけど。主人公サイドがイマイチ……
あと、訳者の音感が、イマイチ戴けねーっつーか。“ヴァグール・アシュナジ”のが“ヴァグール・アシュナザイ”よりイケてる理由とか、“イロウ”が“イーロウ”より良いわけとか、全然わかりません。つーか、“ハザドリーエルフェイ”のどこがいかんのだ。“ペタサイリーエン”とか、カッコいいじゃないか。
そのくせ“カラスの濡れ羽色”とか書くのはどうかと思う。つか、別に烏(鴉の方が、個人的には好み)で構わんだろ、つーか、“カラス”だと、カタカナ塗れの文の中では、人名と間違えそうだし!
まぁ、正直、原発音(に近い音)は、『時の車輪』シリーズ(誰だっけ、ハヤカワ文庫FT)に似てるなーとは思いましたが(苦笑)、しかし、だからって表記をあんまり変えるのはどうかと思うのですが。


あと、根本的な不満なのですが、中公Cファンタジアって、隙間産業だよね、本当に! それ以上でもそれ以下でもないカンジ。
だって、¥950-かけてこの話読むくらいなら、おとなしくハヤカワFTで『時の車輪』2冊買うよ! いや、今回買った(社割使ってません)けどさ!! 日本の方も、電撃と富士見とコバルトとハヤカワJAがあればいんじゃないの?
つか、¥950-(繰り返すけど)は、高い、正直に云って。その割には、お話の選択が(以下略)なので、イマイチ手を出す気になれんのだよ。
この翻訳シリーズ、井辻朱美氏が一枚噛んでるらしいのですが、その割にはそういう(ちょい耽美とか)色もなく、と云って、お話単品で引っ張れるほどのパワーにも乏しいんだよなぁ。
まぁ、私の海外FTの基準は、ハヤカワFTと岩波の児童書なんで、基準厳しいかもね。日本のFTは、グイン・サーガオーフェンと月光界が基準です。あ、『ちょー』シリーズも好きですが。あと『流血女神伝』とか。厳しいかなぁ?
まぁいいや。


あと、コミック1点。
藤たまき『フラッグ 1』。フラッグ 1 (キャラコミックス)
雑誌(Chara)掲載時には、今回のこの話どうかなーと思っていた(ぶっちゃけ、日高があんまり好みじゃなかった……『ミスター・シーナ』のナサニエル系が好きなので)のですが、やっぱり単行本で読むと、この人独特の透明な雰囲気というか、明るく澄んだ空気があって、好きだなぁと再確認してしまいました。
聖と日高の兄弟は、アレはアレとして、個人的には光がちょっと気になる――が、ちーも可愛いです♥
町の西と東のアレコレが今後どうなるのか、も込みで、これもやっぱ揃えるんだろうなぁ――うう、本棚がさらに溢れる……


そういや、よしながふみの『愛がなくても喰ってゆけます。』、新聞の書評に載ったりして、小ブレイク? まぁ、よしながさんだから、フツーに売れるとは思うんだけど。
そろそろ『フラワー・オブ・ライフ』の2巻も出る(本日、PCに書誌データだけは入ってたもんなN、T販ともに)ので、そっちも……ってこたぁないか、さすがにねー。


さて次は、その『フラワーオブ・ライフ』2巻と、高瀬さんの『ファイアー・エムブレム』、『流血女神伝』の新刊、あたりかな?