予定は未定とは、まさにこのこと。

『ファイアー・エムブレム』の感想とか云っといて、今月初更新は別のものから。


まずは発売日が先の『流血女神伝 喪の女王 1』(須賀しのぶ コバルト文庫)。流血女神伝 喪の女王 (1) (コバルト文庫)
えーと、最終章なのに、何かこの先続きそうなタイトルだよなぁと思ったのは、私だけでしょうか。
いや、バンディーカさまのことなのはわかるんですけど、最終章なんだし、カリエを表すタイトルだったら良かったのになぁ――つか、これカリエのことだったらどうよ! ってカンジですが。
相変わらず波乱万丈なカリエ&エドに関してのコメントは以下略ですが、このタイトルじゃ、真剣に先が見えないなぁ……いや、見えても興ざめなんだろうけど、でもねぇ……う〜ん……
最終巻だけでも、タイトル変えてくれないかなぁ、ってのは、私の我儘なのかしら。
お話自体は、問題なく面白かったので、早く次の巻が出て欲しいですね、って秋以降か……
でも本当に、タイトルは何とかしてください、担当さん。マジで。


次。
新宿でも本日発売だったので、かなり早い感想だろう『スラムオンライン』by桜坂洋(ハヤカワ文庫JA)スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800))
発売未定とか云って、ちゃんと出たじゃん、早川S藤さんの嘘つき〜。
えーと、他店で見つけて、ソッコーGET&即読了。
とりあえず面白かった! 個人的には、『All You Need Is Kill』よりも好きかも。しかし、あんなこんななシーンはないけど、ものの見事に同じ人の書いた話ってわかるね! 何と云うか、文章とか、主人公のテイストが。
しかし、この“面白い”ってのは、もしかすると、私が格ゲーユーザー(鉄拳ですが/桜坂さんって、たしかVFユーザーじゃなかったっけ? 「10年早いぜ!」と白鉢巻の空手遣い……晶じゃん!)なこととか、新宿を日々徘徊してる(職場ですから!)からとか、そういうことでやや底上げされてるのかなぁとも思わなくはありません。
新宿で「聖地」(だが、それは鉄でプレマだろ!)とか、新宿の地理アレコレ(しかし、西口から二丁目の間にあるのは三丁目だよ/笑)とか、ゲーセンの雰囲気とか、コマンド入力と技の関連のアレコレとか……わかんない人にはわかんないと思うもん。まぁ、私はヘタレゲーマーなので(ゲーセンは彷徨ったけど、それは練習台探すためでね!)、そういう意味では実感は薄いほうなんでしょうけども。
話の展開とかも、うまく現実の側に着地させたなぁとは思いましたが――こういう云い方をするとアレかもしれないですが、“よく出来た大人向けのラノベ”って感じがしました。面白かったけど。
そうね、今年のSFランキングには厳しいかな――まぁ、ご本人、そんなこと望んでないとは思いますが。ただ、今時期で(本屋として)通年推すにはちと弱いね。『復活の地』(小川一水/結局これ以外は読んでない)よりも全然弱い。人を動かす話ではないと思う。うん、悪いことってわけじゃないんだけど。
う〜ん、うまく云えないなぁ……えーと、そうね、一回読むだけのエンタメとしては、非常に良い出来だとは思います。ただ、『マルドゥック』ほど動かねぇなぁ、って云う。“良い小説”という領域ではないので――まぁ、仕方ないんだけど。
でもまぁ、前作に引き続き、と云うか以上に、買って損はしないと思います。
素直に褒められないのかとか云われそうですが、ごめん、そんだけ期待してるってことで。


次こそは『ファイアー・エムブレム』と――マゾヒスティック、あるいはサディスティックな欲求に負けました、『虚空の王者 フェンネル大陸偽王伝』(高里椎奈)で。


あ、そうだ、すんげームカついたのでここでも書きますが、『正論』編集部! お前ら対応悪すぎ! 臨増の発売日の問い合わせ(しかも「お客様から」って云ったぞ!)に対して、「新聞見てください」って何だよそれ! そんな対応、されたこたねーよ! 対応良くないと評判の講×社より全然酷い!
もう私の担当中には二度と『正論』は最前積みには致しませんので。内容ばかりか、人間も最悪だ。


あああ、『Girlie』の話とか、『風の旅人』今号の写真がいいとか云う話もしたかった……
それも込みで、また次回!