うっわ!

仕事帰りにS原に寄ったら、見つけてしまった、『アンデルセン童話集』荒俣宏+ハリー・クラーク by新書館アンデルセン童話集 (挿絵=クラーク)
荒俣はともかく、ハリー・クラークですよ! わー、この人のイラストが、こんなたくさん載ってるだなんて!
しかも、函入り上製本、表紙はビニールクロスに金の箔押のみのシンプルな出来、一枚絵がカラー込で40点、他にこまごまとしたカットまでふんだんに……! これはもう、ハリー・クラーク好きなら買わねばなりますまい!
だって、ハリー・クラークの国内で手に入る本なんて、たくさん載ってるのは岩崎美術社発行の『エドガー・A・ポウと世紀末のイラストレーション』エドガー・アラン・ポウと世紀末のイラストレーション (双書美術の泉 66)とか岩波文庫オスカー・ワイルドの『サロメ』くらい、あとは東京創元の『ポー全集』の1〜3の口絵(4は他のイラストレーターだった)くらいですよ、あ、昔の河出の文学全集のポーのもあったな、印刷粗かったけど。


お話そのものは、皆さんご存知「雪の女王」「人魚姫」「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」、あと「ワイルド・スワン」ってあれだ、12人の白鳥に変えられた王子と妹姫の、イラクサ摘んで云々って話とか。話の数も多いですよ、意外にね。
ハリー・クラークの頽廃的で美麗なイラストで、よく知っているお話をもう一度読み返してみませんか。


で。
『でたまか』は買ったのですが、最終巻じゃないじゃん! しかし、まだ読み終わってないので、また次回。
あと、イラスト(THORES柴本)につられて買った『オペラ・エテルニタ』(角川ビーンズ文庫)……正直、イラストにオーラを感じないので、多分イマイチだろうなと思いつつ、THORES氏のイラストを切り裂くためにGET。一応読んでから切り裂きます(←……)ので、感想はやはり次回で。
あとは何だっけな……
ユダ絡みで、ボルヘスの『伝奇集』を立ち読み(職場で←……)したけど、あまり参考にはならなかったので、買わなかったことくらいか。


そう云えば、本日でS原新宿店閉店。自分も本屋ですが、いろいろお世話になったところでした。こんなところでなんですが、スタッフの皆様お疲れ様でした――うちのこと嫌いだって云ってた方もありましたが(笑)。まぁ、好きな本屋はあんまいなかろう(苦笑)。
しかし、今秋には、元Y下跡地にY麟堂(字、これであってます?)も進出してくるそうで……新宿の書店地図、一気に変わりますね。
しかし、うちの偉い人たち、Y麟堂対策は云ってないんだけど……Jンクより、こっちの方が敵じゃないか? 何しろ、あそこにはCDも文具も画材も揃ってるぞ? 正直、わけわかんないわ、うちのやることって……


あと、本日幻×舎の営業さんが、『papyrus』編集長と一緒にご来訪。いろいろ思うところがありすぎて、思いっきりぶっちゃけちゃいましたよ……御免ね、×冬舎さん。
でもだってさぁ、あのメンツ引っ張って来てるのに、あのブックデザインはちょっとアレだろう、マジで。POPもビミョーで申し訳ない――が、創刊号より愛はあるのよ、あんなコピーでも考えるくらいには! 頑張ってください、マジで。『ワー×ワース』(3号で休刊)の二の舞にはならないで……!


……ってUPした後で気がついた……!
岩波の『サロメ』はハリー・クラークじゃないだろう、自分! ありゃビアズリーだよ! 阿呆! 何回展覧会見に行ったよ……図録だって買ったろうにさ……