さて然らば、

『でたまか』でも。アウトニア王国人類戦記録4 でたまか 群青黎明篇 (角川スニーカー文庫)
えーと、今回は、クライマックス一歩手前、いろいろ結末にむけて稼動中、ってカンジでした。
うん、今回メインだったフィルマの話は良かった。メインキャラとほぼ無関係(まぁ、まったく無関係ってわけではもちろんないにせよ)なストーリーが、同時進行で進んでいるのは、リアルタイムっぽいカンジで良かった――と云うか、うん、今回はこっちの筋の方が好きだったな。
ただ、これが「世界」だって云われると、正直、それには肯首しかねるのですがね。うーん、主観的な問題なんですけど、っていうか、やっぱ自分がものを書くからか?
鷹見氏は確かに巧いと思うけど、うん、ただ主観は揺さぶられないなぁ。やられたとは思わない。冲方や一水には思ったのにね。その違いはなんだろう? 強烈に個人であること、の方が、世界を描くより私を動かす。個人であること、って云うのは、もしかしたら普遍への近道なのかも知れない――但し、その個人の資質が問題になるのは確かなんだけど。
わかりにくいな……そのうち、総帥室ででも考えよう。
とりあえず、次回最終巻に期待。


次。
『オペラ・エテルニタ』栗原ちひろ角川ビーンズ文庫オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う (角川ビーンズ文庫)
きっぱりはっきりイラスト買い(THORES柴本)でしたが、そうね、面白くなくはなかった、って書くとひねてるみたいだな。でも、本も丸ごと残しとくほどじゃない、つぅか、ぶっちゃけイラスト違う人だったら買わなかったなー、とか。
何か、異世界FT(西欧風)なのに、地名や人名が日本語風なのと、主人公の喋りが今時の高校生みたい(男だよ!)で何だかかんだか。ある程度キャリアのある薬師なら、歳もそこそこいってるよね? ちょっとその辺とかが、ビミョー。
あと、帝国のシステムが見えず。いや、見えなくてもいいんだけど、うーん。
何だか続きそうな気配ですが、そうであれば、ホントにイラスト目当てで買うことになるだろうなぁ。


さて、次は何の本だろう……