やっとこ、

スピードグラファー 2』。スピードグラファー (2) (ハヤカワ文庫 JA)
うむ……段々、仁木さんのいいところ&ヤバい(つーか)ところがわかってきた。
この人、アニメ的ガーッと盛り上げる話は苦手だな? 淡々としてて、どっか不思議なところにいつの間にか連れて行かれるので、『グアルディア』みたいな話はいいんだけど、『スピードグラファー』は、ホントに"アニメー!"ってカンジの話なので、ややこの人の作風とはどうかと思われ。
つかさ、雑賀の話のところと、水天宮の過去話のテンションが同じなんだよね――フツー(?)のSFなら、それでもまぁ、話の流れとかでいくらでもやりようがあるんですが、アニメはなぁ……この瀕死状態の心電図(おい!)みたいなテンションは、かなり↑ビミョー。
どうにも、銀座ひばりがどうかと思われ。いや、なんだろう、これがカマだったらいいんだけど、女としてはどうなの。これはまぁ、原作スタッフのアレだとしても(どうなのかしら)、好かんなぁ。
つーか、うおおおお、仁木さんのいいところが、この話だと生きねぇ! アニメとは合わないよ、ホントに!
次は、オリジナルで、仁木さんの頭から出たお話を読ませて戴きたいものでございます。いや、次巻も買うけどね。


次。
やっぱりというか、買っちまいましたよ『暴れん坊本屋さん 1』久世番子新書館暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)
いやもう、いろんなネタが痛かったり笑えたり。
とりあえず、新10号の箱(N販)は、一人二個持ちは可能だよね?と思いましたが(と云う私は、ゼクシィ2梱平気で持ちます――ああ、今の結束ですが。こないだ29kg持ったのが最高?)。腕の長さいっぱいに二列も当然ですよね! あれ? 他所は違うの?
つぅか、この本屋、どこの系列だ――N販で関東近辺(返品了承が蓮田センターって、うちと同じじゃん)の、オンラインで在庫の確認できるくらい大規模にやってるところの、ここ数年内に開店した店……! って、突っ込むべきじゃないのか、ここは(汗)。O阪屋じゃないから、Jュンクではないだろうが……
ちなみにうちの店は、取次はN販、Tハン、N教販、N村、M文、地方小、K報、T協、他にもあったかな? まぁこれくらい入ってます――どこの店かまるわかり(苦笑)。
多分、B教堂かM脇あたりじゃないかと(郊外型店舗ってことは)思うんですが。
って、コアな本屋ネタだなぁ……
まぁ、そんなことを考えるくらい、身につまされました、いろいろと。
うちなんか、S省堂でとりのけてたお客がきたりとか(つーか、S省堂から在庫確認の電話かかってきたことあるぞ! おい、客!!)、Jュンクの検索機の印刷物持って、「こちらならあるかもって云われて……」とか云うお客がきたりとか、いろいろありますが。ヤバいヤバい。
しかし、小さいお店は大変なんだなぁと、他人事のように思った私は、もうワンフロアのお店とかでは働けないわ……(最初のバイト先からして、多層階だったもんな……) 追加とか、結構叩きゃ出るもんな――だから他所から嫌がられるんだけど(苦笑)。
内情暴露みたいな感想になりましたが、普通の読者さんは、それはそれで、本屋の裏側覗けるので面白いのでは? 


それと、これは立ち読みな『やおい小説論―女性のためのエロス表現』(永久保陽子 専修大学出版局 買ってないから、画像はパス)。
はっきり云って、理数系のデータ検証みたいで、評論としてはあんま面白くなかったのですが。
最後のほうの、腐女子のCPの受攻設定における心理分析みたいのに、「彼女たちは、男になって、自分が愛でるキャラを犯したいのだ」云々とあったりしたのですが。
確かにそういう部分もあると思うけど、それだけじゃないだろと思う――だって、腐女子が好きな受キャラって、どっか自分の投影じゃん。ってことは、それを男として犯す、という行為の裏には、無自覚のナルシシズムがあると思いますね。
だから、攻をカッコよく書くんでしょう、皆。カッコいい攻=男、に犯される、可愛い受=私、という構図。だから、世のBLの受は皆、女の子みたいに繊細で綺麗なんでしょう。かくありたいと思う"私"。だから、最近のBLはつまんねーんだろうなぁ、などと、ややひねた私なんぞは思っちまうのですが。
まぁいいや、私がコミック離れて4年ばかりですが、その間主要な作家陣が変わらないくらい、BL小説業界も人不足らしいしな。どこも新人育たないねぇ。


さて次回は、やっとこ! 『大奥 1』、それから来月の大塚英志の角川Oneテーマ、徳間の『護樹騎士団』〜』はどうしよう、つーか『ナイトランナー 2』買ったじゃん、って云う。
とりあえず、『大奥』かな?