えらいあいたな〜。

一ヶ月の放置プレイ。
つぅか、大塚の新書が、N版の予定表に載ったくせに落ちたから……!
最近、とみに本を買わなくなってきてる(貧乏だからと云うよりは、金を出していいと思う本が減った)ので、まぁそんなこんなで。


で、今回の本は、外れなし! の秋山完さん『プリンセスの義勇海賊』(朝日ソノラマ)プリンセスの義勇海賊(シュバリエ) (ソノラマノベルス)。文庫じゃなくてノベルスで。
秋山さんですので、舞台は例の"懐かしい未来"の時系列なのですが。今回は宇宙の端っこ(?)"三公国"。そのひとつ、フリースラント公国の姫君が主人公。
いつものように、軍は出張るわ海賊は出るわ、なのに何ともほのぼのとした空気の漂う、これ、これだよ秋山さんの話って! って云う……何の説明にもなっちゃいませんな。
今回思ったんだけど、この人の話って、ちょっと『でたまか』の鷹見さんの話と似たところがあるなぁ――いや、設定とか、ぷちアウトローな人たちが頑張るところとか。
ただ、なんだろう、秋山さんの話のほうが、圧倒的に"やさしい"んだよね、世界が――出てくる人たちが。あと、何て云うか――小賢しくないと云うのかな……世界が書きたい、なんぞとは、この人は云わないんだろうなぁ、と云うか、この人にとっての世界は、別に気張らなくても、書いたものの中にはっきりと在るのだと云うか。
ああそれと、世界が、目に見えるだけの世界ではないというところは、ちょっと神林長平に似てるかもしれない。やさしい世界の神林長平。世界も、世界の中のちょっとした"不思議"も、何もかもがやさしい――この人の話は、本当に失敗がないんだよなぁ。これで、もっと書くのが早ければ……! って、何かの書評でも書かれてたよね、『吹け、南の風』の時に。
うちの相方が、「この人みたいな話が書きたいなぁ」と云って、間髪いれずに「え、だってあれは、人間が好きな人じゃないと書けない話だよね?」と返されてごねてましたが――秋山さんという人は、多分ほんとうに人間が好きなんだろうなぁ。人間と、世界に希望がある。それは、このご時世では、ほんとうに貴重なことなんだろうと思います。
次作も楽しみ。


あとはね……
須賀しのぶ『喪の女王 2』も買ったし、読んだけど――う〜ん、今回は感想書きづらい。まぁ面白かったけど。まぁ。
あ、同じコバルトで『天音流繚乱』(さくまゆうこ)がちょっと気になった。江河様が(笑)――わかりやすいシュミだなぁ、あたし(笑)。買うかどうか、まぁちょっと悩んどきますよ。


あと今月は……
なるしまゆり2冊、『Hyper Hybrid Organization00-03』、『幻水』中篇(え)、『BLOODLINK 5』、くらいかな。あれ、何でハヤカワJAの予定が入ってないんだ、Tハン文庫ラインナップ……!
まぁいいや、それ以外にも、何か面白そうだったら。