超↑放置プレイからの帰還。
うはぁ、久々に来てみたら、去年の暮れが最終更新ですかよ。すごい放置プレイだ……ありえねぇ。
えぇと、最近書いてなかったのは、まぁ、ぶっちゃけ読みたい本がなかったからってのが大きいかな――あと、専門書ばっか買ってたし、特にここ2ヶ月ほど。
まぁ、デザイン変更もしたことだし、まとめてここ最近読んだ本のことなど。
まずは新刊を幾つか――小説から。
多崎礼『煌夜祭』(中公C Novels Fantasia)。第2回C Novels大賞の、大賞受賞作だそうで。
えーと、イラストがよかった。それだけかい!
うーん、それだけ、ではないのですが、多分イラストがきれいなので、それで結構手に取ったひと多かったんじゃないかなーと。悪くはない、けど、積極的にいいとも思わない。ごめん、私は面白いとは思わなかった――つまんないのとも違うんだけど。
何だろう、淡々と読めるんだけど、何か後に残らないと云うか。あと、クォルン以外のキャラがあまりにも弱かったので、誰が誰だか途中でわからなくなった、のは、私の波動速読法がいかんのか。
地図見たときの「十二国記みたい」と云う危惧は外れましたが、これは、薄い宮部みゆきの山と谷がないの、って感じか……(すげぇ云い方だなオイ)
まぁ、この先同じworldで書いてくのだかどうだか知りませんが、2作目以降を待ちます。
小学館からオノナツメが2冊――『LA QUINTA CAMERA』と『さらい屋五葉』第一巻。
『LA 〜』は、いつものイタリア舞台もの。何となく『リストランテ・パラディーソ』みたいなイメージでいたら、おっと頭身が違う!
うん、でもほのぼのとして、これはこれで味があるなと思いました。絵で、読む人を選ぶかもねとは思いますが。オノナツメ=basso好きは、買って損はないでしょう。
『さらい屋〜』は、うって変わって時代物。頭身もペンタッチも違うので、続けて読むと一瞬「うぉっ!?」と思うかも。
まさしく“攫い屋”と、巻き込まれる浪人・政のお話。犯罪がらみなのに、何故か毒が少ないという、摩訶不思議な話ですが、これはこれで新境地、かな。ちょっと以後に注目です。
で。
最近レオナルド・ダ・ヴィンチにはまっていて(しかしながら、『コード』は未読、つーか読まねぇだろう)、実はここ最近の専門書買いはそのせいだったりもしたのですが。
まぁ、ダ・ヴィンチ系フィクションに飢えていた関係で買った本の感想など。
まずは『レオナルドのユダ』服部まゆみ。
最初に買ったダ・ヴィンチ系のフィクションでしたが、どうしても頭に入ってこない――サライがただのお馬鹿だからか、あまりにレオナルドから遠いキャラから語っているからか。とりあえず、モナ・リザのモデルは×××じゃない(ネタバレ)だろうと思いつつ、この本はそっと閉じておく。
次は『逆光のメディチ』藤本ひとみ。レオナルドの語った小説の中身とは――というお話。とりあえず、ジュリアーノ(パッツィの乱で暗殺された方)とレオナルドは、何にもなかったろう、むしろ師匠のヴェロッキオとの方が……と思って終り。これも頭に入らず。困ったなぁ……
意外と読めた『薫風のフィレンツェ』榛名しおり。但し、これはミケランジェロがメイン。ミケ17歳時のフィレンツェに、レオナルドはいなかったろ、とか、画家とか彫刻家はそこまで優遇されてなかったろ、とかいう突っ込みはすれども、これは比較的頭に入ってきたなぁ。子供向けだとは思いましたが……(チームワークとかゴージャスとかいう言葉と、ボッテーガとかマエストロとかいう言葉を平気で混在させてるあたりが)まぁいっそその方がいいのかもね、清々しくて(笑)。
レオナルドはエロオヤジ。で、“恰幅がいい”と云われると、“デブ”だと思っちゃうのは私の語感がいかんのか。まぁ、あそこまでエロ好きではないと思いますよ、あの人は……
って、この翌年にサライ拾ったんじゃん。フィレンツェ来てる暇あるのかあんた!
とりあえず、これは続きも買ってみよう。笑うと思うけど(笑)。
デュアル文庫は読まずに切り裂いた『天使の血脈』『堕とされしもの』上下巻 篠田真由美。
ファンタジィ、だなぁ。1巻目はラストにちょこっとだけ、2巻目は全編出ずっぱり。どうもこの人の文章は、私と合わないんだよなぁ……最初に買った時よりは読んだけど、多分続編が出たら、完全イラスト目当てだと思います。
『ジョコンダ夫人の肖像』E.L.カニグズバーグは、かなりよくできたお話。児童書としてよりも、歴史系のライトノベルとして読んだ方がいいのかも――ネットで見てたら、この人の他の作品が好きな人はあまり褒めてないし。
とりあえず、サライが良い! ベアトリーチェはあんな性格じゃないと思う(だって、イザベッラ・デステの妹だし!)けど。良かったですよ、普通に。
一番面白かったのは『レオナルド・ダ・ヴィンチの空想厨房』S.ラウス&J.ラウス。
エルミタージュから、ダ・ヴィンチの料理に関する手稿=ロマノフ手稿が見つかった! と云う設定の下に繰り広げられる、レオナルドと愉快な仲間の食に関するあれこれの話(勿論フィクション)。
とりあえず、ありそうなレオナルド+サライで大笑い。「イモリを湯に入れてさっと殺し」ちゃいかん、料理のレシピで! 菜食主義者のクセに、何故豚の目玉の料理を食いたい! など、突っ込みつつ読むと良いでしょう。
この本の中身を、本当のことだと信じた人が結構いるそうですが――うん、ありそうだよ、これ! 興味があれば、是非ご一読を!
で、あと漫画なんですが……
川原泉の『バビロンまで何マイル?』とかありますが、ここはさいとうちほの『花冠のマドンナ』が良いんじゃないかなぁ、いや、チェーザレが、こっちの方がぽいと云うだけの話ですが。
『白のフィオレンティーナ』は、ミケがハンサムすぎ&レオナルドが偏屈すぎなので、読まなくてもいいや。
次は――もうちょっとまめに更新したいけど……面白そうな本が出れば、ねぇ……