ルネサンス流行りなの?

買った本の話ではないのですが。


昨日、他所の本屋(←おぉい……)に行ったら、講談社から惣領冬実の『チェーザレ』1,2巻チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス) チェーザレ 破壊の創造者(2) (KCデラックス)が出ているのに気がつきました。
2巻の帯に「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と書いてあるので、どんなかなーと思って、シュリンクの間から(←おい!)チラ見したのですが。
……ううぅぅううん、髭ハゲじゃない……いや、髭なんだけど、禿げてない……
だって、チェーザレに仕えた時って、先生既に50くらいなわけで、その頃ってもう髭わさわさで、デコ後退してたはずなんだけど。あんな若くて髭の短いのは先生じゃない〜! 萌えねぇ〜! と云うのは、私の勝手な云い分かしら?


まぁでもそれ以前に、どうも少女漫画畑のひとのチェーザレって、何か骨太さ(体格ではなく、精神の)が足りないように思えるんだよね……
氷栗優の『カンタレラ』(1〜10巻 秋田プリンセスコミックス)カンタレラ 10 (プリンセスコミックス)(10巻表紙)もそうなんだけど――って云うか、惣領さんのは、流石にこっちほど弱々しくはないけどね。
さいとうちほのチェ−ザレ(『恋物語』とか『花冠のマドンナ』とか)恋物語 (10) (プチコミフラワーコミックス)の方が、個人的には好みだなぁ――王者のように鷹揚で、尚且つ悪役然としたところがね。
惣領さんのは、何か、新資料(? だっけ?)をもとにしているので、他のひとのと違うらしいのですが(今までのは、塩野七生がもとらしい……)、何かな……ちょっとヴィジュアルが駄目で(先生だけじゃなく、ヴァレンティーノ公も)、それだけで手に取り辛い感じが致しますね。……読んでないのに、あれですが。
何か――ヴァレンティーノ公、若造過ぎるんだもん。性格は(読んでないのでしりませんが)あれとして、2巻目の表紙帯のもちょっとな――うぅうん。惣領さんの絵が合わんのか――だが、普通の少女漫画の方では、結構好きな絵なんだけど。
川原泉チェーザレ(『バビロンまで何マイル?』)は、ちょっと性格キツそうな感じでまぁまぁあれですが、しかし、あんなキツさじゃあ、一軍の将としてはキビしそうだしね。
ミケ(notミケランジェロ)は、川原泉のがイメージですが。先生は――氷栗さんのも髭短く禿げてなかったので、やっぱりさいとうちほのかなぁ。髭もさもさが好き♥


どうも、先生とヴァレンティーノ公、それからミケちゃん(ミケランジェロね)に関しては、結構うるさいみたいです、自分。
ううう、どなたか、奔放に遊びまわり、ヴァレンティーノ公と(普通に、兄妹として)仲良しなルクレッツィアさんとか描いてくれませんかのぅ……


それはさておき。
地元(っても、使用駅の傍)の本屋さんが一軒、閉店してしまいました――中学時代から結構お世話になっていたのですが、昨年くらいに、中規模チェーンのお店が駅前に進出してきて、お客さんが激減してしまったらしいです。
まぁ、売り場面積が3倍くらい違うので仕方ない話なんですけども、何だかなぁ、とは思いました。
まぁ、そう云いつつ、自分も勤務先とか、その傍の他所の本屋(←おい!)で買っちゃってたからなぁ……
と思ってたら、先日の新聞の折込で、家の近くの本屋のグループ(こちらも中小)の広告が入ってまして、“最近、個人経営の本屋さんの閉店が多い”という記事があり、そーねーと思いました。
こっちも、大きなところに勤めてるのであれなんですが、小さいところは本が入らないしね。うちの支店だって、新規開店の時、売れるコミックの配本一冊だったからなぁ……(しかも、決して客数の少ない店ではない) それでも、チェーンに入ってるところは、他店で在庫抱えてるところから融通してもらえるけど、完璧個人商店はなぁ……教科書販売の指定でもない限り、厳しいですよね、やっぱ。
本屋はクレームも多いし、万引きは多いし、単価は安いし、そのくせ雑誌や新刊の点数は多いしで、真面目に利益上がんないですよね。採算考えると、ホント、割にあわねぇ商売だなぁと思いますね。それでもやるのは、本を売るのが楽しいからなんだけど。出版サイドと違って、いろんな版元の本を扱って、いろんなものを(シュミも含めて)おすすめできるからなんだけど。


でもねぇ、ちょっと思うんだけど、本屋がこうも厳しくなったことの裏側には、売れない、つまらない本を平気でどんどん出版する、版元サイドにも問題があると思うんですよね。
うちの会社、年一回、全社員(バイトこみ)対象の“読んで面白かった本”ランキングをやるのですが、今年は、真剣に思いつかなかったもん('05.09〜'06.09の間に出た、文庫落ちを除く一般向け書籍、が対象)。
小説読んでませんよ、最近。コミックも、最近のではあんまりなぁ……
本屋歴長いので(2桁……)表紙をみると中身の面白さは大概わかるのですが、最近は引っかからない。真剣に引っかからない。
本屋大賞にノミネートされるような本が好きじゃないのでアレなのかも知れませんが、最近の小説(特に国内の若い人の書いたの)って、“小説”の形態じゃないと思うようなの多いですよねー。
そういうの平気で出して、点数だけ増やしてるけどものは売れないって云うのが、最近目立つような気がします。
大塚英志ラノベに関して云ったことが、出版業界全体に対しても云えるようになっちゃってるなぁと。売れないから、“下手な鉄砲も数打ちゃ当たる”的にタイトル数だけ増やして、でも中身がまずいから当然売れない、みたいな。で、仕方がないからまた数を増やす、と。
この業界の体質改善ができない限り、個人商店の閉店は、きっとこれからも続くんでしょうね……


おお、珍しくも真面目な話になって、この項は終了。